卵巣嚢腫(卵巣のう腫)にはどんな種類がありますか?

卵巣嚢腫(卵巣のう腫)にはどんな種類がありますか?

 

卵巣嚢腫は卵巣腫瘍の一つです。卵巣が腫れる卵巣腫瘍は、大きく3つに分類されます。明らかな悪性腫瘍である卵巣がん、明らかな良性腫瘍である卵巣嚢腫、悪性と良性の間の性質を持っている腫瘍の境界性悪性腫瘍です。そして卵巣嚢腫は、10種類に分けられますが、その中でも多く見られるものが以下の4つです。

 

1.漿液(しょうえき)性嚢胞腺腫:serous cystadenoma
透明な淡黄色のさらさらした液体が溜まったもの。卵巣嚢腫の1/4に見られます。

 

2.粘液性嚢胞腺腫:mucinous cystadenoma
ムチンと呼ばれるどろっとした粘液が溜まったもの。卵巣嚢腫の1/5に見られ、閉経後の女性が多いです。ただ、腹膜偽粘液腫と言われる、この嚢腫が破れ、粘液が内臓全体に広がると腹膜炎を起こし、危険な状態になる場合があります。

 

3.卵巣成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫):mature cystic teratoma
歯や脂肪、毛髪などが詰まったもの。「デルモイド」とも呼ばれます。20〜30代の女性の卵巣腫瘍の中でもっとも多く、卵巣嚢腫の1/2以上を占めます。若くして発症した場合は良性であることがほとんどですが、高齢では、悪性に変化している場合があります。

 

4.卵巣チョコレート嚢胞:chocolate cyst
血液が貯留してできたもの。子宮内膜症の女性では、ほとんどの方がこのチョコレートを持っています。大きくなってしまうと他の臓器と癒着を起こすため、卵巣の摘出手術を行います。

 

 

卵巣嚢腫は明らかな良性腫瘍に分類されていますが、ひどく大きくなったり、悪性に変化したりする場合もありますので、定期的な検査が必要です。